一戸建ての住宅を購入したら、長く住み続けるうえで必要なのが定期的なメンテナンスです。
もちろん、災害などの被害を受けたらメンテナンスとは別に工事をする必要がありますが、いずれのタイミングでも考える必要があるのが屋根の修理です。
住宅のなかでも大きな比重を占める重要なポイントとなる屋根ですが、いざ工事をしたいとなったら何から考えれば良いのでしょうか?
今回は、一戸建て屋根修理の素材別の修理のタイミングや費用、また火災保険が適用となるケースについて順番にご紹介していきますので、今後、屋根の修理を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
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ひとことに屋根の修理といっても、目的や築年数、屋根が何でできているのかはそれぞれ異なります。
実は、屋根は素材によって修理が必要となるタイミングが大きく異なりますので、自分の住宅が何でできているのかを踏まえたうえで適切な時期を考える必要があるのです。
まず、一般的な一戸建ての住宅によく使われる屋根の素材は3つあり、スレート、瓦、ガルバリウムがあります。
名前だけを聞いても、まだこれから建設をする予定だという方は想像しづらいかと思いますので、ここからはそれぞれの特徴と合わせて、修理のタイミングを解説していきます。
スレート
まず、スレートと呼ばれる素材は主にセメントでできていて化粧スレートと呼ばれることもあります。
近代の住宅ではもっとも多用されているもので、特徴としては薄く、また軽いため自然災害に耐えることができるので利用するメリットは大きいと言えるでしょう。
基本的にはシンプルで使いやすい素材であると言えますが、凍結にはあまり耐性がないため、雪国などの雨や雪が凍って屋根に留まりやすい場合には注意が必要です。
その要素から、東北地方ではあまり多用されていないのも実情です。
そんなスレートですが、定期的に塗装を塗り直さなくてはいけないとされていて、目安は10年ごとになります。
もちろん、必ずしもこの目安とおりに修理をおこなう必要はありませんが、怠ってしまうとそれだけ劣化しやすくなってしまうので、定期的なメンテナンスが必要です。
また、軽くて薄いというメリットとも取れる要素が、風に弱く変形しやすいというデメリットに変わってしまうこともスレートを取り入れるうえで覚えておくべきポイントです。
そのため、塗装とは別に、差し替えなどの定期工事をおこなう必要があります。
基本的な耐用年数は最大で20年ほどとされていますが、経験した災害の規模などによっても変動してきますので、少なくとも10年ごとに確認することをお勧めします。
瓦
続いてご紹介するのが瓦屋根です。
日本では古い様式の住宅や和風の住宅によく用いられる素材になります。
瓦の素材は1つだけではなく、本瓦にくわえてセメントや陶器などが使われていることもあります。
非常に丈夫な素材であることが特徴で、耐用年数は30年以上とされています。
しかし、丈夫ではありますが瓦1つ1つが分離しているため、飛ばされやすく、台風や地震などの時に真っ先にダメージを受けやすいのが大きなデメリットとなります。
そのため、耐用年数に関わらず、やはり10年ごとなどキリの良いタイミングで定期メンテナンスをしておくことがお勧めです。
ガルバリウム
最後にご紹介するガルバリウムの屋根ですが、これはアメリカ製の金属でできた屋根です。
住宅の外壁などにも使われることのある素材で、亜鉛メッキに比べると軽くて錆びにくいのが最大の特徴と言えます。
耐用年数は20年以上あるとされていますが、やはりどうしても金属である以上は錆には抗えないのが実情ですので、15年単位でメンテナンスをおこなう必要があります。
錆が目立つと、雨漏りの原因となってしまいますので、十分にゆとりを持って修理の計画を立てることが大切です。
以上のことから、どの素材でも耐用年数に関わらず、10年から15年ほどで様子を見て修理をおこなうようにすると、良いサイクルでメンテナンスをおこなうことができるでしょう。
一戸建て屋根の修理方法や費用相場
さて、それぞれの素材の特徴や修理タイミングが掴めたところで、次に大切な要素である費用について触れていきます。
10年ごととはいえ、定期的にかかる費用になりますので、どのくらいかかってくるのかは重要なポイントとなります。
屋根修理では、部分的に修理をおこなうのか、それとも全体を一気に修理をするのかといった修理方法が2つに分けられ、どちらを選ぶかによって費用にも大きな差がでます。
しかし、どちらの方法を選んでも必ずかかる費用として、足場代というものがあります。
一般的な100㎡の2階建ての住宅の場合、足場代は20万円ほどになり、それを目安に考えておくことをお勧めします。
まず、全体的に屋根の塗装をおこなう場合には、住宅の大きさや素材によっても変わりますが、50万円ほどで考えておくとよいでしょう。
続いて屋根を新しい素材に取り替えてしまう場合には100万円から150万円ほどかかってくることもありますが、これはどの素材に変えるのか、全範囲にわたって変えるのかによっても異なります。
また、完全に取り替える方法ではなく古い屋根材に新しい屋根材を重ねるカバー工法の場合には100万円ほどとされていて、完全に取り替えるよりはコストを抑えることができます。
次に、部分的な補修ですが、よくあるのが瓦屋根の場合、部分的に取り替えるやり方で、1つの瓦につき3000円ほどとされています。
また、破損すると雨漏りの原因となってしまう板金の交換には1万円、漆喰を直す場合には1mにつき3000円ほどであるとされています。
そのほか、雨による屋根への浸水を防ぐ雨樋を交換する場合には、1mあたり5000円ほどがかかってきます。
これらのさまざまな要素を合わせて計算したうえで、トータルでいくら必要なのかを見極める必要があります。
一戸建て屋根修理に火災保険が使える場合
ある程度費用についてわかったところで、住宅ローンを利用して住宅を購入した場合、同時に加入した火災保険が屋根修理に使えるのかどうか気になる方もいると思います。
火災保険とは、火事をはじめとした自然災害による被害を受けた住宅の補修費用に対して利用することができる保証ですが、屋根のメンテナンスの場合にはどうなのでしょうか?
基本的に保険がおりる条件としては、災害による被害を受けたことで補修工事をすること、また費用が20万円以上であることなどがあります。
また、自然災害の被害として、風速が20m以上であったことなども求められることがあります。
保険金を受け取るための申請手順としては、まずは保険金の請求書と修理費用の見積り書、そして被災を受けた箇所の写真の3種類の書類を提出する必要があります。
これらの書類の確認を受けたうえで、保証の対象となると判断された場合には、その相当の金額が口座に支払われることになります。
保険がおりるかどうかで、経済的な負担をかなり軽減することができるので、忘れずに申請するようにしましょう。
城北商事不動産部では建物の診断を無料で行っておりますので、必要がありましたらお気軽にお声がけください。
まとめ
一戸建てを購入した後に定期的にメンテナンスをおこなう必要がある屋根についてご紹介してきました。
実際に大きな自然災害を受けたわけではなくても、時期を決めて確認しておくことで被害を最小限に抑えることができます。
費用とメリットを照らし合わせて自分の住宅に合った方法で計画を立てるようにしましょう。
1940年創業、台東区・荒川区で地域密着
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